2019/10/15 13:44

 10月13日(日)に予定されていた、第22回 日本自費出版文化賞の授賞式(於:東京都・アルカディア市ヶ谷私学会館)が、台風19号の影響を鑑みて延期されました。

 小説部門賞を受賞された、にむらのりよし様の受賞スピーチを心待ちしていたのですが、残念です。けれど信越・関東・東北と広範囲に及ぶ被害状況に、延期を決定した事務局の判断に感謝いたします。

 連日の多くの方の被災の報道に心が痛みます。どうぞ一日も早い復興をお祈り申し上げます。


 さて、最終選考委員である中山千夏氏の書評が届きましたので紹介します。

 「第2次選考を通過した小説部門の入選候補作品11点の中から、にむらのりよしさんの『教室の座敷童子』を選んだ。

 著者が伝えたいこととして、子どもたちには自然環境の中でロマンを持った豊かな心、精神で育ってほしいという思いがあふれている。ファンタジーあり、ちょっとした推理ありで、読んでいるうちに語り手がどんな人なのかが分かってくる。

 著者は小学校の教師として33年勤め、退職後も子どもたちに語りかけたり、いっしょに歌ったりすることを人生の仕事として続けてこられた。小さなコーヒー専門店での読み語りコンサートで著者が6回に分けて発表した物語に加筆して一冊にまとめた本だ。とても感動的でファンタジックな物語で、このままスタジオジブリでアニメ化できそうな作品だ。」

…という、大変嬉しい講評でした。